マイナス思考の習慣からプラス思考の習慣へ

マイナス思考とは、物事を悲観的な方向に傾斜した考え方を行う傾向を言います。

 人生には、様々なことが起きます。その中で自分がイメージする通りに事が運ばないことが以外と多いのものです。人生は楽しいことばかりではなく、思わぬ災難に見舞われたり、人との別れを経験したり、長年の夢に破れたり、と辛く悲しく、苦しいことも起こるものです。

 そうしたショックを何度か繰り返し経験した時、人は自身に自信が持てなくなったり、立ち直れなくて長く苦しむこと もあります。少しでも希望の持てることがあれば、何とか立ち直ることもできるのでしょうが、時に徹底的に打ちのめされたり、解決の糸口さえも掴めないまま時が経過したとしたら、人は「何をしてもうまくいかない」「どうせ自分は駄目だ」などの感情を、繰り返し深く意識に刻み込んでしまうことになるのです。

 動を起こす前に否定的な結論を出したり、想像をめぐらせたりして、内向的にになりやがて自己否定につながってゆきます。負の連鎖とも言います。

 マイナス思考のやっかいなところは、単純にマイナスに考えるだけではないと言うところにあります。マイナスに考える思考に”悲観的な感情(悲しい・苦しい・辛いなどの感情)”をプラスして意識に深く刻み込んでしまうために、より増幅され強い力を持ってしまうことなのです。

 普通はマイナス思考の習慣を打ち破るには、マイナス思考が刻み込まれた時の経過とは逆の行為が必要になります。つまり、プラスの思考を心の中で繰り返し繰り返し行うことが必要になります。そして、その思考にプラスの感情を付け加えながら行う必要があるのです。

  • 原則 人間のプラスの感情をまじえた思考を絶えず潜在意識に焼き付けようとすると、潜在意識がはっきりとした形となり人間の資産となる。
プラスの思考習慣を身につける
  • 1.強い信念を持つ(自分は絶対にできると言う信念)
  • 2.プラスの言葉を反芻し(繰り返すこと)、毎日毎日意識に刻む努力をすること
  • 3.テンションを上げ、楽しい感情を付け加えながら、そのプラスの言葉を唱え続けるのです。
  • 4.考える視点を変える(例えば、易興の教えの様に、陰極まれば陽となるなど)
  • 5.習慣的に楽しいことを考える、楽しいテレビ番組などを進んで見る

 また、プラス思考の友人を多く持つことも必要です。周りがマイナス思考ならば周りの影響も受けやすいからです。

 マイナス思考の方がプラス思考を身につけようとした時、意識が色々と邪魔をしてきます。しかし、やり続けているうちに邪魔がなくなり、プラスに考えるのが当たり前に変わってきます。ある一定レベルを超えるまで、根気よく続けて下さい。そうすれば、必ず変われます。

マイナス思考からプラス思考への移行段階に空白現象(気持ちだけがプラスだが、現実的でないプラス思考)がおきますが、この現象も継続すれば、解消されます。

 ところで、マイナス思考は自律神経の制御がうまくいかないことも原因になりますので、別掲している下腹部の強化訓練を同時に行うことをお勧めします。