気の感覚について

 気のエネルギーが身体上で動く時、身体に様々な感覚が生じていきます。熱感、電気で痺れたような感覚、圧力感やフワーっとした感覚、冷感、涼感、痛感、痒感などです。

 最初は誰でも、気のせいと思っている方が多いのですが、慣れればその感覚も分かってきます。そして、更に、気をどんどん集まつめ高めていくと、最初はサラサラした感覚であったものが、その密度が高まり粘っこい感覚に変わってきます。

 また、気を強める呼吸法などにより、身体内を流れる気のエネルギーの量が増えると同時に、身体内を流れる電流が強くなり、神経系統に伝わった時は、感電した様に感じられることもあります。

 或いは、呼吸法により血中の酸素の絶対量が増え、血液循環が盛んになり、温感を感じたりするのはそのためです。

 この感覚を目安に運動などを行っていただければ、間違いはありません。そして、その感覚が更に強くなれば、確実に免疫力が上がり、心身の健康は高まっていると言えます。気のエネルギーの流れが起きる時に、血液やりんぱの流れも起きるからです。

 ところで、気のエネルギーを使い、病気を治す技術を医療気功と言います。医療気功には様々な形や流派がありますが、基本的には患部に気のエネルギーを集める・送る・放射するなどにより、病気を治癒させる確率が高まります。自然治癒力が高まるからです。

 その際、気のエネルギーを送って、冷感・痛感を感じる場所がある場合は、身体的に弱いところです。また、過去に痛めたところが多く、過去に炎症を起こしたり、過敏なところでは痒感が起きたりしますが、身体的に弱いと思うところに習慣的に気を送り続けることで、次第にその部分が良くなっていきます。

 これらのことは、医療気功だけでなく、自らが秘術、小周天などを継続して行うことでも同じことが起きます。