褒める、持ち上げる際の留意点

 別記事(お相手を褒め、持ち上げる行為の必要性)で褒める、持ち上げる必要性と重要性を述べてきました。しかし、その褒め、持ち上げるしても、タイプによりその方法が違うことを説明しました。

 ここでは、お相手に対してどの様に褒める、持ち上げるかについて説明します。

 まず、あなたに自信があるかどうかが大きな問題になります。

 しかし、あなたがお相手に依存した状態で褒め、持ち上げたとしてもそれは、お相手にとっては、あなたが好意を持っている確証を強めるだけです。

 あなたがお相手に対して告白をすることを考えてみましょう。あなたは自分の本心、好きだとと言うことを全面に打ち出して告白するかも知れません。しかし、それが正解でしょうか?

 あなたが全エネルギーを傾けて行った告白は、お相手にとっては絶対的な安心感を与えることになります。

 これは、お相手に対して必要以上にエネルギーを送る行為です。片思いからの告白がこれに当たります。

  •  人は自分が簡単に手にすることができるものより、手にいれるのに苦労するものを欲するものです

 あなたがお相手を褒め、持ち上げるには、お相手を絶対的に安心させるために行うのではなく、確定要素と不確定要素をはっきりさせることにあります。

 確定要素はあなたにとってお相手は、評価が低くない存在であることを知らせることです。しかし、不確定要素あなたがお相手に与える好意や愛情は絶対的なものではないと、お相手に知らせることなのです。

 そんなの考えたら、褒め、持ち上げるのが面倒になった、と言われるかも知れませんが。それでも、この法則を覚えて置いて下さい。

 あなたが客観的に褒め持ち上げることを反芻(はんすう)するならば、あなたの立ち位置を変えることなく(依存することなく)、お相手はあなたに好意を示す様になります。

 つまり、「あなたのことが好きで好きでたまらない」や「私はもうあなたなしで生きられない」と告白するよりも、「あなたは思いやりがあって、親切な人ですね」「あなたは優しくて素晴らしい人ですね」「いつまでも変わらずにいてね!」と表現をかえるだけで、あなたのお相手に対する評価や好意を示しているだけで、絶対的な告白とは意味が異なるものとなります。

 このことでお相手を絶対的に有利な立場に置くのでもなく、あなたがお相手に依存することもなくなります。これが理想的に褒め、持ち上げると言うことです。

 これは、あなたから一方的にエネルギーを送ることにはならず、客観的に褒め持ち上げる行為は、あなたのエネルギーを温存し、お相手からエネルギーを貰える立場に変わります。少しの違いが大きな違いに変わります。