スキンシップの技術(女性編)

 TPOに合わせて女性の側から、お相手の男性に効果的にスキンシップを行うことは、お互いの関係を深め、より感情を高める効果的な方法です。

 女性側がお相手の男性に対して、ちょっとしたスキンシップを取る行為は、男性からすれば、「あなたがお相手の男性を受け入れる準備があるよ」と言う無言のシグナルとして捉えます。お相手の男性は、様々な想像を膨らませて、恋愛感情を高める可能性をも引き出します。

 交際中の場合は、歩く時は必ず女性であるあなたは、彼より少し後ろの左側を歩き、彼の左手をギュッと掴む様にします。この位置は、別掲していますが、彼の心臓に近い側から腕を掴むことは、あなたの存在を彼の一部として認識させます。あなたが彼にとって必要な存在になっていきます。

 また、人間は無意識で自分の心臓を庇う行動を取ります。あなたがお相手の男性の左側に位置することにより、親近感が増し、尚かつ安心できる存在になっていきます。

 逆に、お相手の男性の右側は心臓から遠く友人の関係の位置になりますから、あまり望ましい位置ではありません。

デートで食事等をしている時のスキンシップ
 あなたがトイレに向かい帰って来る時に、お相手に対してスキンシップをすることです。それは、お相手の肩に軽くタッチする行為です。そして、もし可能であるならばお相手の耳元で「待たせてごめんね」と囁いて下さい。合コンなど複数の場合は、無言で肩に触れるだけでOKです。
 この時のお相手の心理は、「自分のことをひょっとして興味あるのかな!?」とか「こちらから積極的に行動しても、あなたが受け入れてくれるだろう!」と勝手に判断します。複数の場合は、「自分に興味があり、何かメッセージを送りたいんだ」と判断します。
 そして、仕上げにお相手の目をずっと見つめながら話す。ニコッとした笑顔を絶やさないとしたら、自然な形でお相手はあなたのことを好きになっていくでしょう。複数の場合は、時々チラッチラッとお相手の目を見る行為だけで十分です。お相手がチャンスがあれば、積極的に行動してくれるようになります。
食事をすると際の座る位置にも注意する
 あなたが、お相手や合コンなどでお目当ての彼に対し、無造作に座ろうとしても駄目です。しっかりと座る位置を考えることは、お相手の男性に良い印象を与えることにつながります。
 真横に座ることができるなら、必ず左横に位置すること。
 向かい合わせの場合はお相手の男性よりやや左側の位置が望ましい、と言うことを覚えて実践して下さい。これはお相手の心臓の位置から考えていただければ、向かい合わせの場合はお相手の男性の心臓より遠い位置が、お相手に対して圧迫感を与えず、あなたの印象がより魅力的に見える位置になります。
次にお相手との距離について考察してみましょう。
 人の周りには、目に見えないオーラがあります。心理学用語では、パーソナルスペースと言います。我々からすると、 皆さんのオーラと合致する部分と解釈しています。パーソナルスペースとは、そこに侵入者が入ることを許さない、個人の身体を取り囲む、目に見えない境界線 に囲まれた空間と定義されています。
パーソナルスペースには4つの距離があります。
1) 親密距離(intimate distance)
(1) 近接相(0~15cm):身体的な接触を伴う行動が行われる距離。
(2) 遠方相(15~45cm):非常に親しい間柄の距離。
2) 個人距離(personal distance)
(1) 近接相(45~75cm):親しい間柄、たとえば親しい友人同士が会話を行なう距離。
(2) 遠方相(75~120cm):知り合ったばかりの友人や知人と会話をする距離。
3)社会距離(social distance)
(1)近接相(1.2~2m):知らない人同士が会話をしたり、商談をする場合に用いられる距離。
(2)遠方相(2~3.5m):公式な商談で用いられる距離。
4)公共距離(public distance)
(1)近接相(3.5~7m):2者の関係が個人的なものではなく、講演者と聴衆と言うような場合の距離。
(2)遠方相(7m以上):一般人が社会的な要職にある人物と面会するような場合におかれる距離。
 この距離に関しては覚える必要もありませんが、あなたとお相手との距離を考えて見て下さい。いつも無意識的お相手との距離がどの位なのかを把握することは大切です。
お相手と親しくなりたい場合
 今、あなたとお相手がお話をしたりする場合距離が、例えば50cmだとしたら、より5cm~10cm位近づいていただくことです。あなた自身もお相手と無意識的に距離を取っている筈です。その距離をより縮めることにより、心理的・無意識的距離を縮めることが可能になります。あくまでも自然に無意識で近づいているように見せると考えていただければいいです。
逆もまた真なりです
 あなたが全く興味もない人から言い寄られている場面を想像みましょう。あなたは無意識的にお相手との距離を遠ざけたいと考え、お相手が執拗であればある程、少しずつ距離を離そうとします。
 しかし、あなたの意に反してお相手はどんどん近づこうとしてきます。それは、 そこに一つの警告を発しています。「私のパーソナルスペースを犯して欲しくない」と言うものです。
 では、あなたに興味のない相手が強引に近づいてきた時に、何故嫌な気持ちになるかです。それは、その人があなたが 受け入れる体制が整っていない段階からパーソナルスペースを犯されたことに問題があるからです。
 つまり、お相手があなたに近づくのが早すぎることとあなたの状態を全く把握していないと言う事実です。あなたは、お相手の事を興味がないとか、嫌いとか無意識的に思う以前に、あなたのパーソナルスペースを強引に犯されることに対する無意識的に抵抗していることになります。
お相手に対し好意を抱いている場合
 しかし、お相手に対し好意を抱いている場合は、お相手のそう言う行為には拒否を示しません。寧ろ、近づきたい無意識的な反応を示し、お相手が近づくことに任せるでしょう。その場合は何の問題もないでしょう。
お相手と親しくなるために
 では、どうすれば、あなたがお相手と親しくなれるのか?お相手のパーソナルスペースを犯すことなくです。次の方法を覚えておいて下さい。
男女間の距離を画期的に縮める距離(男性が女性を求める距離)の取り方
 あなたが女性の場合は、いつも男性よりやや後ろに位置し、その男性についている姿勢を無意識的に取っている筈です。今度は逆の位置関係を使います。
 あなたが何か用事を装い、左側から男性の少し前に移動して下さい。そして、その男性との距離をできるだけ近づけることです。
 無防備にもあなたが男性に対して背中を見せている状態です。男性からするとあなたのうなじを見せる感覚で捉えていただければいいですね。距離は 最初は45cm位が望ましいです。その距離から少しずつ、無意識的で後ろに5cm位下がる様にします。

 勿論、この距離はお相手のパーソナルスペースに入り込み、お相手から一切警戒されない位置関係をキープすることになります。それは、あなたが無意識的にお相手を受け入れます、と言うシグナルでもあります。

ところで、女性の方で男性の前で腕組みをされる方がいますが、それはその男性を男性として意識していないことを無意識的に表現しています。ビジネスの世界ならば問題ないですが、こと交際相手にはできるだけ避けたいものです。