瞑想が妄想にならないように

 瞑想の継続は、あなたの潜在意識を顕在化し、あなたの潜在能力を現出させるためには有効とされています。

 しかし、間違った方法や意識状態で行うことは、非常に危険な行為になります。私が見ている限り、間違った方法が伝えられている場合が非常に多いのを感じます。

 瞑想により、潜在意識の働きが活発になったならば、普段感じることのない潜在意識の奥深くにあるマイナスの感情やストレスまでを引き出してしまうことがあります。

 だから、瞑想すれば、悩みがなくなるなんてことは嘘です。間違った瞑想で、マイナスを引き出してしまったら、必ず精神的におかしくなります。例えそこまでならなくとも、妄想は潜在意識が生み出すマイナス作用です。一度、妄想に取り憑かれたら、次から次へと妄想が生まれてきます。

 もし、あなたが深い悩みを抱えていたとしたら、そういう意識状態で瞑想をすることは、更にあなたを深い悩みに陥れる結果になってしまいます。

 何故ならば、瞑想をするための精神状態は何の心配もない無の状態が必要であるからです。心に深い悩みがある状態で、無になることができる人は、余程長年月修行した人でない限り難しいと言えます。禅の様な修行そのものは、本当は相当な危険な行為だと思います。

 また、何気なくあれこれと考えてしまっていたりすることがよくありますよね。これは雑念や妄想と言われますが、習慣的になってしまうと、時にマイナス思考に陥らせたりします。或いは、間違った瞑想の同様に、精神的に異常な状態を誘発する場合もあります。

 雑念はあなたの本来の集中力を欠く働きであり、妄想はある意味瞑想のマイナスの一面、暗黒面と言えます。潜在意識下になる感情という存在は、かなり厄介な存在です。取り扱い注意の劇薬の様なものです。

 一歩間違うとトンデモなく巨大化し、押さえつけることはおろか、手がつけられず暴走してしまいます。