私はいつも皆さんの気を感じています。鑑定中もそうですが、鑑定外でも意識を向けると、それぞれの方の気の状態が感じられます。秘術等をお教えしている方々も同じことができるようになってきます。最初から色々なことを体感するのは難しいかも知れませんが、毎日少しずつその感覚を知るようになります。
しかし、気を「よし、感じてやろう」と身体に力を込めて気を感じようとすることは間違いです。
気を感じようとする前に、気を集めて強くする作業が必要です。気も集まっていない状態で感じようとしても、微弱電流が如く、最初のうちは殆ど感じられないでしょう。気の感覚は継続の中で自然に体感できるようになります。
太極拳で最初に習うのは、水中で動く感触ですよね。起勢の時に、水中に浮かぶボールを両手で押し下げる様に動作をしますが、その時のふわーっとした流れる感覚が気そのものです。この気の感覚がなかなか分からないと言う方がいますが、実際には既に感じているものの、それが本当に気の感覚であるか、自分の中で自信がなくて認められない方がすごく多いのです。
ところでまた、気の感覚が分からないと言う方は、科学万能の時代で科学が認めていないものは、信じたいけど信じられないと言う無意識的抵抗なのかも知れません。或いは、経験のないことなので分からないと思い込んでいるのかも知れません。
しかし、気を集め、その気を強めることにより、あなたの身体内の気は確実に増えてきます。気が増えてくれば、自然にその気や気の流れを感じることができるようになります。だからこそ、気を感じることに熱心になる前に気を集めることに専念するべきなのです。