良い人間関係を構築する能力は観察から

 基本的に良い人間関係を構築する能力は、才能・学歴とは関係ありません。その人の心の中にあるものが何であるか、また他人を受け入れる許容範囲が広いか狭いかなど様々な要素が絡んでいます。

 例えば、ある人の理不尽な言動があるとしたら、その言動を発している心の中に、利己的な考えが主流であったりするものです。心の中に自己中心的な考えがあったり、自己主張ばかりの強い(自己顕示欲が強い)、或いはプライドばかりが高い人等は本当の意味で良い人間関係を築くことができません。

 逆に、他の人を受け入れる心が広く、心に大きな愛のある方は、誰からも好かれ慕われ、最も良い人間関係を築くことができるように思われます。

 しかし、その言動の動機が、真の愛情からではなく、他の人に良く思われたい強い衝動から来たものならば、ポーズを取っているのと同じです。表向きには、良い人間関係の様に見えていても、その人の心の中は穏やかではなく、いつもビクビクしているのかも知れません。意外とそういう方は多いです。

 ところで、人の言動を見ていると、どうしてそう言う言動を取るのかがよく分かります。同時に、その人の心の中も手に取る様に見えてきます。また、これからどういう言動を取るのかまでリアルに想像することができます。

 もし、あなたを取り巻く人間関係を、あなたが感情を交えずに観察することができ、周りの方の言動を理解できるようになったならば、良い人間関係を構築することができますし、あなたは周りの人達のリーダーになれる基本的な素質を身に付けたのと同じです。