ハイヤーセルフという言葉がありますが

 自己の中のエネルギーの高まりは自然にはできません。例えば、世の中でハイヤーセルフと言われている高次元の自我との接触なんて言葉を聞いたら、”凄い”とか思ったりする人が多いですね。

 何より怖いのはこう言う言葉に騙されることです。実際にこの言葉を使っている全ての人がハイヤーセルフと接触できるているとは限りません。寧ろ、そう思い込んでいることの方が多いんです。或いは、それを教える先生達にそうだと思い込まされている場合が殆どです。

 ハイヤーセルフという言葉には色々な解釈があり、実際にハイヤーセルフと接触した方からは、接触する前段階でどんな感覚があり、或いは、自己の意識がハイヤーセルフの中にいる時にどんな感覚があったかが、その人が本当にハイヤーセルフと接触できたのか、或いは、ハイヤーセルフの意識状態になったかを判断できます。

 また、ハイヤーセルフと接触できる人はいくつかの条件をクリアした人だけです。誰でも接触できるものでもありません。

 ハイヤーセルフとコンタクトできると様々な情報が湧き出ると言う人がいますが、それはハイヤーセルフとのコンタクトではなく、潜在意識やオーラの一部とのコンタクトに過ぎません。

 意識の中の色々な城壁が取れて、放出しようとしているだけです。潜在能力を少し開くことができただけの事です。或は、潜在意識が暴走しただけかも知れません。

 このことも制御する術を知らないと人が行うと絶えず潜在意識の情報が放出し続けるリスクを持っています。自分では神になったかの錯覚に陥ります。そして、潜在意識の情報が放出し続け、その情報を受け続けることは、

 それは体内の気のエネルギーを放出し続けることでもあり、何れその方は病気になるか、精神的疾患を持つリスクを負います。

 ここで、付け加えるならば、ハイヤーセルフと接触できて喜んで、意識に浮かんできた情報を得ることで自分が神か如くに勘違いをする人も多く、それは単に今まで眠っていた潜在意識が少し活発に活動し始めただけで、実際には接触してはいません。

 元々その人の潜在能力のほんの数パーセントが開けただけです。中には自分を神の如く勘違いして、宗教の教祖になったりする人もいます。大きな勘違いです。

 元々、ハイヤーセルフは真にコンタクトできた人にしか説明ができなのが実際です。ハイヤーセルフ自体は、第二・第三の自分ではありません。また、宇宙の様々な情報を放出する存在でもありません。

 寧ろ、ハイヤーセルフ自体は無です。宇宙そのものです。そこには至福しかありません。

 心身全て、自己の身体もその外側に位置するオーラも含めた全てが至福に包まれます。これは体験したことのある人にしか分かりません。詳しくは言いませんが、最初にアンタカラーナでの感覚が起こり、その後、全身が至福に包まれる(神そのものになる)感覚等があります。

 私が一番危惧していることは、こう言った新しい言葉を話す人達を鵜呑みにしてしまうことです。知らないから真偽の判断ができないことです。知らないことは疑ってみるべきです。

 この能力は高額な月謝を払って短期講座で一年位で習得できたり、他の人に教えたりできる代物でもありません。単に瞑想で深い意識にコンタクトできたことで、ハイヤーセルフと接触できたと思い込むことは危険なことです。何より自分が判断ができないことには近づかない基本的な姿勢があなた自身を救います。