夫婦関係が壊れてしまっている場合

 夫婦関係が壊れてしまうのには、様々な理由があります。壊れたならばさっさと離婚して、人生をやり直すという道もありますが、現実的にも心情的にそうはいきません。

 いざ、関係を修復するとなるとなかなか大変です。それ相応の覚悟が必要です。また、お相手に新たに想いを寄せている人がいる場合は、お互いに歩み寄る努力が期待できず、かなり難しいと言えます。

 関係修復のために絶対に必要な要素として、愛情を絶えず育むこと言うまでもありませんが、謙虚さと柔軟さが不可欠です。この二つの資質を無くしていくと、関係が悪化しまっても当然なのかも知れません。

 ところで、関係が悪化する前に

  • ●籍があるから、家族を養う責任があるのが当たり前だと思っていませんか?
  • ●お子さんにだけ目を向けて、ご主人さんを放置していていませんでしたか?
  • ●自分だけが大変だという感覚でいませんでしたか?相手の気持ちに寄り添う考えがありましたか?

 こと女性はいろいろな事を同時進行的にこなせる能力があり、多くの場合は男性よりも家事などをされていてそれが大変なご苦労かと察します。しかし、そうした積み重ねにより仕事や家事で疲れ果ててしまうと、普段優しい人でもちょっとしたことでイラッとして近寄り難いオーラを無意識で発していて、それをご家族も感じ取っている筈です。

 また、普通、関係が長くなる程、色々なことを当たり前と考えるようになります。身近な大切な人を粗末に扱いがちです。

 しかし、そういう思考や行動パターンでいるといつしか夫婦関係や家族関係は殺伐としたものになってしまいます。

 一度は愛し合った者同士、もしも出会った頃のようにお二人が相手を思いやれる関係になったら一番いいのかと思います。でもそうできるのだったら既に実行されているでしょう。

 しかし、人はとても不思議ですが、何かを無くしてしまうことにとても焦るものです。今まで無関心だったことが急に無くなろうとしている時、そうならないように守ろうとしたことはありませんか?

 私のところに来られる多くの方も同じようなご経験をされている方が多く、無くして初めてその大切さに気付かれています。そして無くしたものを再び手に入れたいと必死になります。

 想像でも構いません。まだあなたの気持ちが手遅れになる前に、もう一度周りの大切なことに目を向けてみてください。わずかでも愛おしい 気持ちが戻って来るなら、壊れた夫婦関係を修復できる見込みもまだまだあり、加えてあなたがまだ変われるチャンスです。