幽霊などの霊体の出没するところが寒く感じるのは

 幽霊などの霊体の出没するところが寒く感じるのは、単に気温が低い訳ではなく、霊体が人の気のエネルギーを吸収しようとするため、気のエネルギーを奪われて体感温度が低くなるものです。

 また、幽霊(特に、不成仏霊)のいる場所で気温が下がることはよく知られていますが、その場所に行かれた方が異常に寒く感じるのは、霊がその人の心身から気のエネルギーを吸収しようとするからです。

 元々、人は生きている時には肉体があり、食べ物や空気、自然界などから気のエネルギーを補うことができます。ところが、人は亡くなる前に、真気(生まれながらに持っている生命エネルギー)が大量に放出します。内臓の各機能の働きが止まり、間も無く真気の大半が消滅したことで死が訪れます。人は亡くなると幽霊、つまり霊体だけの存在になり、後天の気のエネルギーを補うことができなくなります。

 また、不成仏霊にとってもこのエネルギーを補う術がありません。その霊体から気のエネルギーが日に日に失われていくのは、自らの身体が腐敗したり、削られていくのと同じ苦しみです。苦しみから少しでも開放されたい一心で私達のエネルギーを奪おうと必死になるのです。

 通常、不成仏霊は長年月に渡り存在することができません。 しかし、余程の強い怨念がある場合は仲間を求め、他の霊体から吸収しエネルギーが消滅することを防ごうとします。同じ自殺現場や殺人現場で重ねて不幸が起こるのはそのためです。

 一方、不成仏霊の中でも、亡くなる際に心に通常以上の強いな憎しみや苦しみ、または怨念や無念を抱えていた場合、数百年単位で残り続ける場合もあります。そ のような霊体は念が強いだけに、他からのエネルギーの吸収力が強烈に強く、生きている人間にすると大変危険な存在であると言えます。

 それとは逆に、霊体からエネルギーが消滅してしまった場合、その霊体が持つほんの少しのエネルギーも宇宙のエネルギーに吸収されてしまいます。その場合は全ての意識もカルマもなくなり再生することはできなくなります。このことは成仏できなかったことを意味します。

 今も昔も心霊スポットに面白半分で行かれる方がいますが、自分の身を危険な場所におくことで、自ら人生を悪い方向に向かわせてしまう可能性があることを十分に理解してもらいものです。