トラブルに遭わないように、いつも逃げようとすると

 トラブルに遭わないようにいつも逃げようとすると、そのトラブルが更に大きくなって返ってくることがあります。

 例えば、一流の営業マンは、お客様のクレームやトラブルをチャンスと捉えます。誰でも、トラブルや苦情を受けるのは嫌なことです。一流の営業マンはクレーム処理をするのと同時に、クレームを言っている顧客から、更に大口の契約を締結したりします。

 しかし、そこから逃げる人と、それに対し誠実に対応する人とでは大きな違いを生みます。ビジネスチャンスはマイナスの状況に潜んでいます。これは人生で同じことが言えます。

 よく、ラブルに遭わないように、必死に願っている人に限って、トラブルに見舞われるのは、現実をしっかりと見つめずに、そこから逃げようとする心理が働いているからです。

 逃げの心理では、問題に対しての正確な判断はおろか、対処さえもできなくなってしまいます。逃げの心理でクレーム処理をしても、逆に顧客を怒らせてしまうことだってあります。

 トラブルのが嫌で避けて通ろうとすると事は更に悪化してしまいます。問題に取り組む心の在り方と姿勢が最も重要で、どのように考え対応するかで、その人の未来が決まってきます。

 また、頑なに自分の考えを変えない方もいます。それがトラブルの根本原因であることを知らなければなりません。

 頭を柔軟にすることは、かなり重要な要素であることも間違いがありません。問題に対処する姿勢が謙虚で柔軟であることが、トラブル解決のために、不可欠な要素です。

 現実から逃げようと考えていると、どんなプラスの作業をしていていも、その逃げた事柄が何れ必ず、自らにのしかかってきます。現実と闘う気持ちが、現状を打開するカギになることは多々あります。

 人生もチャンスもプラスの状態の時に来るのではなく、得てしてマイナスの状態であることも多いのです。

 トラブルやマイナスの状態がマイナスだけを包蓄しているのではなく、マイナスからプラスに移行するプラスの流れも包蓄していると言う事実を覚えていて下さい。

 ところで、人には様々なタイプがいます。その中でトラブルが一度発生しただけで、その人間関係を止めてしまう方が多いのが実際です。

 しかし、もし、人間関係には構築に二度、三度のチャンスがあると考えたら、お相手に対し一度のトラブルでレッテルを貼ってしまわず、本当の関係を築けることを知ることができます。