人が嫌がる仕事をどのようにするかでその人を見ます

 私が以前勤めた会社では、新入社員はトイレ掃除をするのが恒例でした。そして、新入社員の初日の仕事はトイレ掃除です。

 このトイレ掃除という、仕事を命じられた時点から、その新入社員がどう反応するか、また、どのようにその仕事をこなすかを見られています。時代が違うと言う声が聞こえそうですが・・・。

 人が嫌がる仕事も一生懸命こなす人は、どんな仕事もコツコツと頑張る人であると判断されます。全ての会社がそうだとは言いませんが、人が生きる上での基本的な部分です。自宅のトイレでさえ、掃除をしたことがない人もいます。

 もし、トイレ掃除を明らかに嫌がったり、いい加減にしている人が居たら、会社はその人が将来的に、自分の会社に必要な存在ではないと判断されるかも知れません。

 また、実際3ヶ月の試用期間を通して見ても、その判断が実に面白い程当たっているのが分かります。逆に言えば、トイレ掃除も まじめにできない人は、人が見ていないところで怠けていたり、遊んでいたりする事実を何人も見てきました。

 人の嫌がる仕事も立派にこなせる人(見えるところだけなく、見えないところも頑張れる人)は、後々その会社を任せられる存在になると考えています。但し、それも計算の一つだと考えている人がいるならば論外ですが。

 少なくとも、仕事に対して真面目に取り組む姿勢を持っていることに間違いありません。そのうちに実力をつけて、昇進も勝ち取ることでしょう。