人は感情に支配されると真実が何も見えなります

 人は感情に支配されると真実が何も見えなくなります。特に、恋愛では顕著にでます。

 恋愛を成就させることのできない恋愛は、目の前のことしか見えていない恋愛です。お相手と未来的にどのように愛情を育てていくかなど考えてもいないかも知れません。

 心にあるのは不安や恐ればかり。「相手が他に行ってしまうのではないか」「自分のことを愛していないのではないか」というような、不安や恐れの感情が心を支配してしまっています。

 また、時には妄想の世界に入り込み、あることないことまで心に浮かんでくる状態、これでは本物の愛情を育てるどころではありません。

 愛情を育てる以前に、恋愛自体をしていないのかとさえ思います。恋愛をする前に、その恋愛を壊し始めています。

 お相手を対象とすべき恋愛が、自分の気持ちを中心に考えるようになったら、もう恋愛ではありません。自分自身がお相手を好きなだけです。

 ましてや、自分だけの気持ちを押し付けることは、恋愛とは到底程遠いことです。一方的な片想いも同じです。そこにお相手の気持ちや考えを尊重したり、お相手が喜ぶことをしてあげようなんて気持ちが起こらないでしょう。

 もし、上記の心理状態になっているとしたら、今一度恋愛について、あなた自身が何をすべきかを再度考えてみて下さい。

 恋愛はお相手を慈しみ、またお互いに愛情を育てて、支えあうものです。お相手と会えない時も、お相手のことを想い、二人で過ごした時間を想起し、更に愛情を高めます。恋愛は本当に素敵なことですよ。