気の特徴について

 通常、あなたの心身の至るところに気のエネルギーが走り回っていますが、決して統制が取れた状態であるとは言えません。

 しかし、それをうまくコントロールすることができるならば、あなたも気のエネルギーの持つ数々の恩恵を受けることができるようになります。

 「意行く、気亦た行く 」と言う言葉があります。意識を向けたところに気のエネルギーが移動し、その集中の度合いが高い程、その箇所に集まっていきます。例えば、身体のどこかの部位に意識していると、その部位の神経活動が促進され、気の集まりを感じることができるようになります。

 それだけではありません。その気のエネルギーに意念が加わっていると、その意念を実現すべく意念通りに気のエネルギーが働いていきます。

 一番分かりやすいのは、丹田(腹脳)と言われるところです。意識をしばらく向けていくと、そこに熱感を感じる人も多い筈です。

 しかし、これは適切な気功を毎日継続された方には理解できることですが、気功をイメージでしか捉えたことのない方には理解はできません。

 毎日継続的に、特定部位に意識を向けて、気を集めて流していくと、その部位が持つ特異性を発揮させることができるようになります。

 特異性とは、身体内の特定部位の自然治癒力が高まり、病気を未然に防ぎ健康に導くだけでなく、特定部位が持つ潜在能力を極限まで高めるのに役立つことです。

 ところで、ヨーガで言うならば、チャクラの覚醒です。インドでは気のエネルギーのことをプラーナと呼んでいますが、ヨーガでプラーナヤーマ(プラーナを取り込む呼吸法)が重要ですが、そのプラーナの感覚が重要であることは記載されていません。中には記載されている文献もありますが、その詳細が曖昧です。

 ヨーガでは、プラナヤーマ(鼻や口から)を通して、外気を吸収する方法は謳っていますが、気功の様に、それ以外に外気を吸収する方法は記載されていません。

 しかし、もし、ヨーガでもプラーナ(気のエネルギー)の感覚が掴め、活用することができるならば、チャクラの覚醒はそんなに難しくはありません。

 ましてや、クンダリニーヨーガで言われるクンダリニーの覚醒に数十年~100年以上かかったりすることはありません。同時に、気功を活用する方が目的成就の時間が早いことには違いがありません。

 ところで、特定部位への集中力が強まっていく程、その部位への気のエネルギーの流れも強まり、また、その気のネエルギーの密度も高まっていきます。(気の器の技術も必要)その部位特有の働きを強めることになります。このことは気功を行う上で、最も重要な要素の一つです。

 初伝秘術は願望成就を目的に特化したものですが、最初に特定部位に気のエネルギーを発生させる作業をし、次に別の特定部位に気のエネルギー(真気)を集める作業をします。

 そのことが願望成就をさせることに繋がります。願望成就もその特定部位の場所を間違うと実現はできません。