下腹部の前後運動+肛門括約筋の締上げ運動(最新)

下腹部の前後運動
 気功の方法の一つに、下腹部特にお臍の下約5mm~1cm位を前後させる運動があります。単純な作業ですが、運動を継続することであなたに多くの恩恵をもたらします。
方法:
 この部分は”腹脳(丹田)”と呼ばれ、下腹部を軽く前後させる運動により、腹脳を鍛えることができます。この運動は前後運動と言うより約5mm~1cm位引き、即緩める感じでやると比較的に簡単に行えます。下腹部の貧乏ゆすりと考えて下さい。)あまり動かせ過ぎることのない様にして下さい。また、腹筋を使い下腹部を動かしますが、上腹部(胃の部分)を動かさないように注意して下さい。胃を痛める場合があります。
 イスに座り少し前かがみの状態で行うと比較的に簡単にできます。また、歩行中に行うことは、最も大変です。しかし、何れは歩行中に実行できる様になれば更に効果を生むことができます。車の運転中でも、通勤途中の電車の中でもどこでも結構です。
 しかし、呼吸は一切連動させません。呼吸は自然に行うのがベストです。前後させる度に、多くの息を漏らしてしまうのもよくありません。そうならないためにためには、小さい声で数を数えていただくと比較的自然にできます。意識はおへその下5mm-1cm位の位置です。腹脳(臍下丹田)と言いますが、心の目でその部分のにらむような感じ(意識を下腹部に向ける)で行って下さい。次第に、腹脳の位置が自然に分かるようになります。
 また、返聴法と言って、心の耳で腹脳の音を聞こうとして下さい。(実際には、音なき音、シーンとか、ジーンとか、オーンといった音です。)意識で見るか、心の耳で音を聞くかは得意な方で構いません。
 色々と妄想癖のある方は、これを継続すれば妄想がどんどん起こらなくなります。最初のうちは妄想が起こっては消えての繰り返しですが、更に続けると心が澄み切った状態に変わっていきます。同じく腹脳の位置が自然に分かるようになります。辺聴法はできる方だけで結構です。
回数の数え方
❶20回・20回・10回(=50回)×2・・・100回 100回×20回=2000回
❷20回・30回(=50回)+20回・30回(=50回)・・・100回 100回×20回=2000回
❸10回×5回=50回を左手の指を折りながら数えていく方法
親指を50回×2回=100回 小指を折る100回、小指を折りながら親指を折る150回、小指+薬指を折る200回、小指+薬指+親指250回、小指+薬指+中指300回、小指+薬指+中指+親指350回、小指+薬指+中指+人差し指400回、小指+薬指+中指+人差し指+親指450回、左手全部の指500回とし、頭の中で500回を記憶し、同じことを左手で4回行うと2000回
 どの数え方でも、皆さんが行い易いものを選択して下さい。
※数を数えることも集中のために必要です。時間を計って「大体これ位」だという様に、決してアバウトには行わないで下さいね。言葉が悪いですが、ずぼらな方に多いです。回数を数えることにも意味があります。
姿勢:
 椅子に座り少し前かがみでの姿勢が初心者に最適です。慣れてくれば立っていても可能になります。(普通は立位はきついですが、慣れるとすごく体力がつきます。)
下腹部の前後運動の目的:
 継続すると全身に散らばっている真気のエネルギーが腹脳充満する様になります。また、腸の蠕動運動を盛んにして、便秘を解消します。或いは、腸の調子を整えます。
効果:
 腹脳は太陽神経叢であると言う説もありますが、腹脳と太陽神経叢は異なった器官であります。腹脳を鍛えることにより、太陽神経叢に影響を与えることができるのです。太陽神経叢は、交感神経と副交感神経の神経の集中しているところで、自律神経の中枢が腹脳になります。
 少し、難しい説明ですが、要は下腹部の前後運動により、感情の暴走を抑えて、内臓機能の低下や故障を修復できるのです。また、便秘の方もこれにより腸の蠕動運動を活発にでき解消できるだけでなく、女性の方によくある手足の冷えも次第になくなってきます。
 また、身体全体を暖め、気の流れを促し、血液の循環もよくなります。体温が少しずつ上昇し、基礎代謝を高め、燃焼しやすい身体を作ります。つまり、ダイエットしやすい環境を整える訳です。
 アレルギーの原因は腸の不健康が原因です。下腹部の前後運動は、腸自体を鍛えて調整する役目がありますから、免疫機能を高め、アレルギーの改善にもつながります。
 私は気功を実践して長年になりますが、今は習慣的に毎日8000回以上はこの運動を欠かさず実行しております。或いは、それ以上。最初は、毎日一日に2000回程度から始めて下さい。やり始める当時のウエストが約90cm位でしたが、当時3ケ月位経過で76-78cmになって今日に至っております。実践していけば体型もキープできるし、健康のためにすごくいいのです。目的は気を高める(陽気を発生させる)ことですが。
 それと、2000回を超えると、結構楽にできるようになります。2000回を超えましたら、必ずそれ以上の回数を行う様にしてみて下さい。半分位の動力でできることが分かります。理想は一日4000-8000回です。皆さんも実行してみて下さい。きっと期待の結果が得られると確信します。そして、それを毎日の習慣にすることが必要です。
 気を集めることの効果は、健康だけに留まりません。あなたの心身に気を集めることは、あなたの人生そのものを良い方向に変えてくれます。その目安は、体温の上昇と共に感じられるようになります。悪いことが起こらなくなった、良いことが増えたなどのご報告をいっぱいいただいています。頑張っていきましょうね。
注意事項:
※但し、子宮や腸に疾患等がある場合は、熱を持つとよくないので、痛いなと感じたら少しずつ行って下さい。特に痛い場合は、検査を受ける様にして下さい。そこに病根があります。
※また、他の箇所に気を巡らせたときに痛み等がある場合は、その部分に問題がある場合が多いので、根気よく気を回していけば、その部分の自然治癒力が高まり、軽度の場合は治癒します。しかし、いつまでも改善されない場合は、医師の診断をお受け頂くことが必要です
下腹部の運動を継続することで起こる感覚について
 感覚の強さ、部位等に関しては個人差があります。どこで感覚があるかはその方の身体状況等にも関係しているので、詳しくは私にお問い合わせ下さい。
 この運動によって通常起こる感覚は熱感、電気で痺れたような感覚です。これは気のエネルギーがプラスに働く時に起こる感覚です。
 しかし、冷感、涼感、痛感、痒感の場合は、身体上弱い部位、過去に痛めたり、過去からの疾患がある場合等に感じるものです。
 また、過敏なところでは痒感になります。どちらにせよ、この運動に於いての感覚は、運動を継続していくうちに熱感や圧力感、電気で痺れた感覚に統一されていきます。マイナスの感覚が無くなることは、身体内の問題箇所が改善された証拠になります。
要する時間と理想的な時間帯
 慣れれば、2000回を8分~10分程度で可能になります。最初は、休み休みで結構ですが、継続するに従い、腹筋がつくのでより行いやすくなります。実行するための理想的な時間帯は、午前中です。2000回と聞くと大変なように聞こえますが、実際に実行していくとそうでもありません。最初は午前中に無理でも、一日のうちに目標回数をこなすようにして
 毎日に継続していただくことが大切です。毎日の継続の中で、心身内に気が集まっていきます。
肛門括約筋運動の必要性と効果
 人身体では、何もしなければ気のエネルギーは身体上にある穴や経穴から逃げます。大まかなところは鼻の穴、口、耳の穴、肛門などの穴と経穴です。
 折角集めた気のエネルギーをこのようなところから放出してしまうのは、勿体無いことですね。肛門の括約筋は加 齢や女性の方の場合は出産等より緩んだりします。
 この緩みは、あなたの身体内の蓄えられている気のエネルギーをいつも漏らしている状態と言えますから、冷え性や体調が悪くなったり、元気がなくなったりのような様々なマイナス現象を起こします。
 究極的見方をすると、人は死を迎える直前、全身の穴と言う穴から、生命エネルギーである気のエネルギーを大放出します。
 本来、気の放出はこれらの穴だけではありません。全身から起こると考えていただいて正解です。気のエネルギーが放出されることは、オーラそのものの消失も意味しますので、人が亡くなる直前に小さく見えるのはそれが理由です。
 寿命を伸ばすためには特定部位に於いてこの気の放出を緩めたり止めることにより可能にします。(私が行う延命法
 逆に、心身内に気を蓄えることは、寿命を伸ばすことでもあり、元気になるためには必要なことです。不老長寿と若返りを目指し、生み出された中国3000年の技術が気功なのです。
 気を集め、気を強め、気を高める更には、気をコントロー ルする技術により、あなたをより健康に長生きさせることに確実につながります。
 私は以前より、下腹部の前後運動と肛門括約筋の上下運動を推奨していますが、これらの基本的な二つの運動は、あなたの体力・精力的なエネルギーを豊富にし、身体内に蓄えてくれます。単純で面倒に思われる方がおられるかも知れませんが、あなたの人生に大きく関ってきます。全ての生きるための基本と捉えて下さい。
 そして、この肛門括約筋の上下運動は、気のエネルギーを高めると共に体外に逃げることを防いでくれます。この運動により、肛門だけでなく足の方に気が逃げることも制御します。
肛門括約筋の上下運動(締め上げたり、緩めたりする運動)
 肛門括約筋の上下運動はあなたに多くの精力と体力を与えるものです。気のエネルギーの根源は精のエネルギーですか ら、この方法により全身に気のエネルギーを充満することが可能になります。これも最初は300回-600回位を目安に。
 大周天やクンダリニーの覚醒などの行法を目的とされる方はできれば毎日2,000回~10,000回以上実行できたなら、あなたの体質は完全に変わります。
 そして、肛門括約筋の上下運動は、肛門括約筋に意識を向けるのではなく、肛門と男女とも性器の間の会陰言う部分に意識を集中して行っていただくことにより、会陰が熱くなってきましたら成功です。この方法は、あなたに多くの精力と体力を与えるものです。気のエネルギーの根源は精のエネルギーですから、この方法により全身に気のエネルギーを充満することが可能になります。肛門括約筋の上下運動は、気を下から上にあげる効果があります。