幽体離脱をする場合の注意点

 幽体離脱とは、生きている人間の肉体から、心・意識(魂)が抜け出す現象を言います。テープメディテーションやCD/DVD等を使って行う、擬似的な幽体離脱とは違います。

 本当の幽体離脱では、得るものと失うものがあります。

 得るものとは、宇宙の普遍的な真理に触れることができます。つまり、宇宙と一体になることができます。宇宙は気のエネルギーの集合体なので、その宇宙の意志も知ることができます。逆に、失うものは幽体離脱を行った方のエネルギーの放出です。

 継続的な幽体離脱は、仏教的表現をするならば、即身成仏を意味します。生きている肉体から霊魂の部分が抜け出すのだから、万が一元に戻れない場合は死を意味します。

 本来は即身成仏なのですが、実質的には自殺行為になることもあるので、即身成仏を高尚な行為として位置づけることは決して正しいとは言えません。

 尤も、気功の中には、幽体離脱がもたらす危険を回避する方法が記載されていますが、単に興味本位で幽体離脱を実行した場合は、心身内の気を練らず増やさない場合、心身内にある霊的エネルギーを放出してしまうことになり、間違いなく寿命を縮めることになります。

 幽体離脱は私が20代の時に何度か経験して分かりますが、肉体の機能を最大限抑えることにより可能になります。と言っても、瞑想や呼吸法のトレーニングなしに行うことはできません。

 また、気功の書物の中には、不死の肉体(陽神)を生み出し、不死の陽神で旅に出る方法が記されています。もし幽体離脱をされるのならば、必ず、気功を学び、気を高めることのの必要性を強調しておきます。少なくとも寿命を縮める危険性を少しは回避しなければなりません。