腹式呼吸の重要性

 呼吸と自律神経は密接に関係して、 吸気 の時に交換神経が優位になり、 呼気 の時にに副交感神経優位になります。それは、呼吸の長短の調整によりコントロールすることが可能になります。

 仕事などの多忙な状態や連続した緊張などが続いた時は、交感神経優位が過剰に働き、呼吸が浅く・早くの状態になると、身体内に取り込まれる酸素が不足していきます。そして、疲労を生む物質を多く発生します。

 以上の状態が続くことは間違いなく身体によくない状態です。こういう事態を解消するには、副交感神経が働かさせないといけません。つまり、呼気(吐くこと)を中心に考えて、副交感神経を積極的に働かせなければなりません。

 そのためには

  • ①多くの酸素を取り込む(下腹部に酸素をゆっくりと送りながら吸気)
  • ②吸気の後に、一定時間の停気(7-10秒程度)を行う
  • ③呼気(吸気を呼気より長くすること)

 以上の三点です。これに気をつけながら、腹式呼吸をしていただくと、興奮状態で酸素不足の身体がよりリラックスした、疲れにくい身体に変えてくれます。