腹脳と気のエネルギー

 気功やヨーガ、武術など多くの修練する上で、腹脳(丹田)の存在は無視できません。

 残念ながら未だその存在が科学的に実証されているものではありませんが、修練を重ねていくにつれて、腹脳は身体感覚として確認できるものです。また、気のエネルギーの高まりと共に、その感覚が強くなっていきます。

 腹脳は身体上の一ポイントではありません。敢えて言うならば、空間(器)がそこにあると考えるのが適切だと思います。一般的には腹脳の位置を臍下2、3cmとは言われていますが、具体的には臍と腎臓を直線でつないだならば、その中間点から2、3cm下に位置すると理解いただければと思います。

 腹脳に多くの気のエネルギーを蓄える作業が全ての基本です。この作業を疎かにして、気功やヨーガ、武術の進歩はありません。毎日の弛まない継続の中で身体上、意識上の変化を感じることが可能になります。

 腹脳は器(意識により大きくも小さくもなる器)ですから、その器の中に気のエネルギーが増えるにつれて、器に収められた気のエネルギーは全身に血液の流れの様に経絡に沿って流れ始めます。

 そして、その気のエネルギーは身体や人生そのものに影響を与え始めます。また、その影響はその気のエネルギーがどういう意念で染まっているかによって良し悪しが決まります。

 更に、気のエネルギーが増え続けると、気のエネルギーの塊(束)であるオーラにまで影響を及ぼすようになります。それはその人の人生そのもの、更にはカルマにまで影響を及ぼすことができるようになっていきます。

 意念に関しては、他の項目でもお話をしていますが、気の持ち主がどういう風に考え、どういう風に生きているか、また、日頃からどのように認識しているか、どのような創造的なイメージを持っているかによって変わってきます。

 オーラに与えられた影響は、その人の印象を変えるだけでなく、その人の人生そのものにも大きな変化をもたらします。

 つまり、強い プラスの意念を帯びた気のエネルギーをより多く器に蓄えられるならば、その人の人生に大きくプラスの影響を与えることになります。

※因みに、気のエネルギーで言う意念は、気のエネルギーをコントロールする方法を知らずして活用することはできません。